ご挨拶 Greetings

 2023年5月20日(土)に開催される第20回日本褥瘡学会九州・沖縄地方会学術集会の会長を仰せつかりました、九州大学病院形成外科の門田英輝です。本学術集会を福岡で開催させていただけることを、皆様に感謝申し上げます。学術集会開催にあたり、ご挨拶申し上げます。

 本学会ではテーマを「Wound managementは新時代へ」とさせていただきました。Wound managementに関する知識と技術は日々進歩しています。褥瘡の予防と治療に欠かせない介護ベッドや体圧分散マットレスはより高性能な製品が増えました。創傷被覆剤は感染制御能や皮膚保護能の高い製品が開発され、より多くの創傷を効率よく短期間で治療できるようになりました。陰圧閉鎖療法は洗浄機能を持つものや在宅で使用できるもの、術後の創離開を予防するものまで登場しました。難治性創傷の原因とされるバイオフィルムの研究も進み、有効な治療法も確立されつつあります。創傷に関する最先端の治療法を学ぶためには、知識と技術の定期的なupdateが必須となっています。

 また社会全体の高齢化に伴い、褥瘡治療を担う医療従事者はこれまで以上に多くの役割が期待されるようになりました。我々は褥瘡管理に留まらず、より多くの難治性創傷の治療に関わる機会が増えてきています。そこで本学会では最先端のwound managementに関して皆で意見を交換し、参加者全員の知識と技術を高め合えるような会にしたいと考えています。

 福岡市での開催は8年ぶり、4回目となります。会場は記念すべき第一回学術集会が開催された百年講堂になります。現在、新型コロナウイルス感染症も収束に向かいつつあり、本学会開催時には行動制限もなくなっていると期待しております。是非、多くの先生方に現地でご参加いただき、実りの多い会になれば幸甚に存じます。 一方で育児や健康上の理由、コロナウイルス感染への心配等で現地参加ができない方に対し、オンデマンド配信も検討しております。

 スタッフ一同、皆様が有意義な時間を過ごせるよう、全力で会の運営に取り組む所存です。福岡はグルメの宝庫でもあります。福岡で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

2022年6月吉日

第20回日本褥瘡学会九州・沖縄地方会学術集会
会長 門田 英輝
九州大学病院形成外科 診療科長・准教授

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